キルトで学ぶ「英語プレゼンテーション」について【後編】
Hello, everyone
English Studio QUILT/英語スタジオ・キルトのYuriです。
本日、4月3日は
World Party Day
世界パーティーの日
だそうです
世界の記念日について、まとめているサイト “National Today” によると
The motto for this day is “pass the food and turn up the music.” So gather your friends and stock up on supplies.
モットーは「音楽をかけて、食事する」 食料を用意して、友達と集まって!とのことです
これは1995年に出版された本『Flight: A Quantum Fiction Novel』という小説のエンディングが、豪華なパーティが世界中で一斉に開かれる、という設定で、その日が4月3日だったことにちなんで「世界パーティーの日」になったそうです
ちなみにこの本の著者はアメリカ人のヴァナ・ボンタ(Vanna Bonta)という人で、女優さんでもあるそうですよ~。
と、豆知識を最初に入れてみました
さて、前回の『キルトで学ぶ「英語プレゼンテーション」について【前編】』で書ききれず、つい途中になっておりました、後編を今日はお届けしたいと思います
毎年つくるプレゼンのテーマはこんな感じです。
- 自分の好きな色
- 自分の好きなこと/もの
- 自分の好きな日本にある場所
- 興味のある職業
英語のレベルや経験年数に応じて、ステップアップしていきます。
今日は後半の2つを見ていきます
テーマ「自分の好きな日本にある場所」
5年目相当のレベルになったら”My Favorite Place in Japan”をテーマにプレゼンをつくります。
テーマ「自分の好きなこと/もの」でも扱う【5W1H】のフレームを使用しアイデアを組み立てます。
このテーマではそれに加え ”Audience” を設定します!
レッスンでは「プレゼンを見てくれる、または、聴いてくれる人」と伝えています。
このプレゼンの Audience は Foreigners Visiting Japan for the First Time (日本を初めて訪れる外国人)と設定しています。つまり、今までただ自分の好きなことを発表すればよかったプレゼンとは違い、相手の目線に立って考えることが求められます。
初めて日本を訪れる人は、いったいどんな情報が必要なのか。例えば「大阪」と言われれば日本に住んでいるたいていの人は、なんとなくの場所がわかります。それが今まで一度も日本に来たことがない人にとってみれば、羽田空港からすぐ行けるのか、時間がかかるのかもわかりません。
聴き手が求めていることと、自分が伝えたい情報のそれぞれを、うまくプレゼンにまとめることとなります。
その際には、自分が知ってる情報だけでは足りない場合も多いので、ネット検索なども活用して必要な情報を集めます。
【ねらい】
☆基本的なフレーズを応用して簡単な文を作成できるようになること
☆英語の語彙力を磨くこと
☆論理的(MECE)にわかりやすくアイデアを組み立てられるようになること
☆英語の抑揚を意識しながら、聴き手にとってわかりやすい発話ができるようになること
☆相手の立場に立ってものごとを考えられるようになること
☆インターネットを使用した情報収集ができるようになること
テーマ「興味のある職業」
Audienceを設定し聴き手の立場を踏まえたプレゼンができるようになった後は「興味の職業」についてのプレゼンを行います。
プレゼンの流れとしては、【5W1H】のフレームを使用します。
が、今回はその前に、その職業についての分析をたくさん行います。
- 3C Analysis
- 4C Analysis
- 4P Analysis
の順番で行います。
(見た目が似すぎてて、何が違うのやらって感じですね
)
1.3C Analysis
3C Analysisとは、Customers(市場)、Competitors(競合)、Company(自社)の3つのCを用いた分析のためのフレームワークです。
外部環境の市場と競合の分析から、事業を成功させるための必要条件を見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするためのものです。
と言っても、このままでは小学生では難しすぎるので、平易な言葉を使って説明しています。
例えば自分がその職業の仕事をできるとしたら
Customers(お客様):その職業/仕事/サービスのお客さんはどんな人?
Competitors(競合):自分の競争相手/ライバルはどんな人?
Company(自社) :自分/その職業でできる仕事はどんな仕事?
どんなことを大切にしてその仕事をしたいか?(理念)
それぞれ、本来の3C分析ではもっと細かく見ていかなければなりませんが、それをすべて行うのは難しすぎるので、そのエッセンスのみ考えていきます
中学生くらいになれば、Customersで「市場規模や市場の成長性」なども、Competitorsの部分では「業界全体」についても見ていきます。
2.4C Analysis
3C分析がある程度できたら、次は 4C Analysis に移ります。
4つのCは、Customer Value(顧客価値)、Cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション) です。
今度は、先程分析した Customers = お客さんの目線に立って、その職業が生み出す価値はどんなものか?お客さんはそのサービスや商品を利用するためにどんな費用や手間がかかるのか?などなど、考えていきます。
その職業はどのように人を喜ばせるのか、どのように社会に貢献しているかの一端を知ることができれば、と言うレベルで行います
3.4P Analysis
最後の4Pは、Product(商品・サービス)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)を分析するフレームワークです。
先程の4Cはお客さん、つまり買う側の視点に立ったものだったのですが、この4Pは売る側の視点に立ったものです。本来はマーケティング戦略の立案の際に使用される分析です。
このプレゼンでは、その職業ができるサービスまたは扱う商品を一つ具体的に設定して、この4Pを決めていきます。
例えば仮に、興味のある職業を「パティシエ」と選んだ場合に「究極のシュークリーム」という商品を売ろう!と設定します。その際にその商品はどんなものか、価格はどれくらいなのか、どこでどうやって売るのか、などを考えてもらいます。
商品を売るのではなく「俳優」という職業を選んだ場合は、どんな作品に出るのか(どんな仕事をするのか)を決めます。例えば「3か月の連続ドラマの主役」と設定して、ギャラの相場を調べたり、テレビドラマなのか、ネットなのか、など細かく設定して4Pを考えていきます。
いずれの分析も本来の用途とは少し異なりますが、大事なことはフレームワークに当てはめて、情報を整理できるようになることです。
【ねらい】
☆基本的なフレーズを応用して簡単な文を作成できるようになること
☆英語の語彙力を磨くこと
☆論理的(MECE)にわかりやすくアイデアを組み立てられるようになること
☆英語の抑揚を意識しながら、聴き手にとってわかりやすい発話ができるようになること
☆自分と相手の双方の立場を理解し、説得力のある提案ができるようになること
☆インターネットを使用した情報収集ができるようになること
☆ビジネスフレームワークのエッセンスを理解し、分析できるようになること
さて、こうして見てみると、結構、難易度高めのことをしていますよね?
そう思いませんか?
完璧ではないにせよ、これを子どもの頃から日常的に行っている場合と、大人になってから新たに知った場合では、やはり差が出てきますよね。
もちろん学習はいつ始めても遅くないですが、こういった、学校ではあまり学べないことをキルトでは体験できるように、今後もプレゼンのテーマを考えていきたいと思います!
少しでも興味がわいた方、ぜひお気軽にご連絡くださいね
お待ちしています
Yuri